四十肩・五十肩

 

四十肩、五十肩の症状は、つらい痛みや運動制限が起こり、日常生活にも大きな支障が出てきてしまうことでしょう。

着替えをする時や自動車を運転する際や、家事をする際、仕事をする際など、つらい痛みを抱えたままですととてもストレスも溜まり、精神的にもつらくなってきてしまいます。四十肩、五十肩は湿布を貼り様子をみてしまいがちになりますがそれでは改善するのに非常に時間がかかってしまいます。

四十肩、五十肩には鍼灸施術も有効です。お困りの方は鍼灸院・接骨院・整骨院へご相談ください。 

 

四十肩、五十肩というのは、肩こりと勘違いしてしまうことも多いのですが、加齢によって肩関節周辺の筋肉や関節、靭帯などの部位が衰えてくることによってあらわれる症状です。安静にしているのに強い痛みがあり寝付けない、運動制限があり腕が全く上がらないなど重度の症状になることも御座います。

 

四十肩、五十肩と聞くと原因は肩関節にだけあるように思い込みがちです。しかし、それだけではない場合があります。四十肩、五十肩の患者さんの多くが猫背や肩甲骨の外旋、つまり内巻き肩の状態になっていることがあります。内巻き肩になると関節の位置もズレてしまいますし、ひどくなると頸椎の強い歪みの原因にもつながります。「加齢だからしょうがない・・」とあきらめるのではなく、四十肩、五十肩の原因を取り除くことをオススメします。

 

また、最初は痛みで日常生活に影響を及ぼす四十肩、五十肩ですが、実はもっとも大変なのは痛みが無くなった後なのです。痛みにより適切な施術やリハビリを行わないと関節を動かさない時期が長くなり、関節が硬くなってしまい可動域が狭くなります。一度狭くなった関節の可動域を正常範囲に拡大させることは非常に時間がかかることになります。腕が上がらない状態で関節が固まってしまうと、洗濯物を干せない、高いところにあるものが手に取れない、いちいち踏み台を用意しないといけない等の日常生活になってしまいます。

 

四十肩、五十肩は時間の経過と共に症状が和らいでいくものでは御座いますが、治るまでには半年から一年程度かかってしまうことも御座います。

「安静にしておけば治ると思ったらドンドン痛みが増してきた」

と言って来院される患者さんが多いのです。

 

四十肩、五十肩はまず、炎症が肩関節の周辺に起きます。この炎症が痛みを発生させます。安静にしていても炎症が強くなれば比例して痛みも強くなるのです。早期施術で炎症を少しでも早く取り除くことが早く症状を改善させるためのポイントです。

炎症が強くなると睡眠が妨げられるほどの痛みに発展していきます。「腕の置き場が無い」といった表現をされる患者さんが多いです。

 

四十肩、五十肩は次のような変化を一般的にはたどっていきます。

 

1、急性期・・痛みの症状がメイン。少しづつ運動制限が出現してきます。

2、拘縮期・・痛みに対して少し慣れますが、関節可動域の制限が進行します。

3、回復期・・痛みも可動域制限ともに軽くなってきます。

 

急性期と拘縮期を出来るだけ早く終わらせてしまう事が大切です。ただ安静にしているよりもストレッチ等の運動療法を受けていただいた方がはるかに早い改善につながります。